新潟の夏の風物詩、アイビスサマーダッシュの時期が今年もやってきました。このレースで何と言っても注目したいのは牝馬。このレースでの過去10年における牝馬の成績は[7-2-5-49]とかなり優秀です。
今年注目の牝馬2頭とは?
まず一番に注目しているのは前走同条件の韋駄天Sを優勝したフィドゥーシアです。夏は牝馬、しかも名牝の娘となれば更に人気に拍車がかかりそうです。短距離G1二冠のビリーヴ産駒ということでファンの多い馬ですが、オープン競走を2連勝し、重賞の舞台へ舞い戻ってまいりました。ネロとは4キロ差の54kgということもあり、1番人気を背負う形にもなりそうです。
直線の競馬は前走が初めてでしたが、馬も騎手もしっかり対応してきており、スピード能力も抜群です。あとは外枠に入れば条件的には文句なしです。
一方、同じ牝馬で51kgと更に軽い斤量で出走する3歳のレジーナフォルテがいます。鞍上は杉原誠人騎手が引き続いての騎乗を予定しています。レジーナフォルテの父アルデバランⅡは日本ではダンスディレクター、ダノンゴーゴーを輩出している短距離血統。前走は1000万条件で7番人気ながら古馬相手に勝利し、格より調子の格言にも期待がかかります。
斤量、牝馬、前走勝利と狙いどころ満載といえるレジーナフォルテですが、ネロ、ブレイズエターナルなどオープン実績のある馬の出走もあり、人気は思うほど伸びていません。更に狙い目と言いたいところですが、アイビスサマーダッシュは3歳馬にとって鬼門とも言えるレースとなっています。
過去10年のデータで見ると、3歳馬が馬券に絡んだのはわずか3回。2007年クーヴェルチュール、2008年アポロドルチェが3着、そして2014年フクノドリームが2着と勝利まではいたっていません。直千の鬼だったカルストンライトオですら3歳時の参戦では3着どまりと、想像以上に古馬の壁が厚いレースですが、今年こそ壁を越えられるか、注目してみたい1頭です。