オウケンといえば、どんな馬が浮かぶでしょうか？おそらくは菊花賞馬、そしてジャパンカップではウオッカと接戦を演じたオウケンブルースリが最も有名で、それ以外はちょっと名前が浮かばないという方もいらっしゃるかもしれません。ですが、今年のオウケンは一味違い、ダートで輝きを放っています。

先日の名鉄杯、マスクゾロの出走取り消しもあり1番人気に支持されたオウケンワールドが見事勝利し、これで晴れて名実ともにオープン馬。北海道シリーズで大活躍のテイエムジンソク含め、新星が台頭するのもまた夏競馬ならではといえます。

そして、オウケンの勢いはワールドだけには留まらずまだまだ続きそうです。今週の日曜新潟10レース・岩室温泉特別にオウケンビリーヴが出走いたします。父はクロフネ、母はビスクドール。母の父はサンデーサイレンスということで、アイスドールの妹にあたり、母系をたどればフェアリードールの名もある良血。芝短距離で結果を出してきましたが、休み明けからはダート短距離にしぼってローテを組むようになり、これが功を奏したか安定感が増し休み明け3戦はすべて3着以内。

今回は戸崎騎手へと乗り替わりとなりました。戦績を見る限り、相性が良いのは福永騎手のようにも思えますが、今年もリーディングジョッキーを狙える位置にいる戸崎騎手への乗り替わりがどう出るか楽しみなところです。

過去5年の勝ち馬には、後の重賞勝ち馬・タガノトネールの名前もある隠れた出世レースでもあります。過去5年ではすべて4番人気以内の4歳馬が勝利ということで想定にはなりますが人気もしっかり該当するはず。ぜひ勝利して先輩に続いてもらいたいものです。