人間でも、アジア旅行とアメリカ・オセアニア・ヨーロッパ旅行とでは、帰国後の疲労が違ってきます。機内の滞在時間が長いというのは思ったいる以上にストレス、疲労に繋がるのでしょう。UAEダービーの栄冠に輝いたラニも、米三冠にフル参戦までは良かったですが、その後は目立った功績もありません。ラニの場合は気性の影響も大きいかもしれませんが、世界を転戦している疲労感というのも無視できないのではないでしょうか。
そして今週はアメリカ帰りのエピカリスが帰国後初出走を予定しています。ベルモントSでは無念の出走回避となってしまいましたが、レパードステークスで復帰初戦を迎えます。祖父サンデーサイレンスの生まれ故郷のアメリカへの逆凱旋とも言える挑戦だっただけに参戦すらできなかったのは残念でなりません。
とは言え、ひとまず今週のレパードステークスの予想とはまた別のお話。順調とは言えない行程ですが、人気は落とすこと無く当日も上位人気で迎えることでしょう。復帰初戦に真夏の新潟を選んだことが今後にどう影響を与えるか、注目は外せない馬の1頭ですが、馬券においてはクールに徹しておきたいところ。ここで本命にしたいのがハルクンノテソーロです。
父ファスリエフの血統から1800mはやや不安な面もありますが、母父ワイルドラッシュはトランセンドやパーソナルラッシュなど日本の中距離ダートでの活躍馬も輩出しており足りない部分の補完はされていると考えられます。府中のマイルで行われた前走ユニコーンSでの2着という結果を見ても、同世代相手の1ハロン延長なら充分勝ち負けが見込めるはずです。
鞍上はハルクンノテソーロの全ての勝利を共にしている大野拓弥騎手。乗り替わりも幾度か経ていますが、重賞勝利で主戦の地位を確固たるものと出来るか。今回は上がり馬のサンチェザピークや、実績馬タガノディグオの参戦もありますが、オープン実績、コース実績ならハルクンノテソーロも負けていません。エピカリス人気が高まるようであれば馬券妙味もあります。せめて馬券のヒモには加えておきたい1頭ですね。