ベルモントS出走を目前に控えるなか故障を発症し無念の出走取消となったエピカリス。その鬱憤をここレパードステークスでぜひ晴らしたい。実績を考えればこのメンバー構成相手では負けられない一戦。一方でUAEからアメリカと海外遠征の転戦、しかも故障明けと、不安要素もないわけではない。しかし、国内の3歳限定のG3なら力の違いを見せてくれるだろう。幸い故障も軽症ですぐ戦線に復帰することができた。
アメリカまで行って出走取消は痛恨ではあったが、国内ダートトップホースの登竜門的レパードステークスに間に合ったのは不幸中の幸い。本音を言えばベルモントSで走る姿が見たかった。昨年はラニが3着に食い込んだレースだけに期待も高まっていたが、これだけは仕方のないこと。過ぎ去ったことは忘れて、ここから再スタートを気持ちよく切りたい。想定通りにいかなかった分、陣営にとっても戦略を立て直す事になった。その立て直し初戦がレパードS。
陣営にとっては取りこぼしの許されない一戦になる。自分たちでハードルを高くしたが、エピカリスの潜在能力を考えればここは通過点にしてくれないと困る一戦とも言える。当日は断然人気が予想される。秋には古馬との対戦も控えている。その前に同世代相手には負けられない。エピカリスの真価が問われる一戦となりそうだ。
エピカリスと2番手以下では能力の差が大きい。これまで唯一肉迫を許したのがアディラートだが、残念ながら賞金不足で抽選となり当選には至らなかった。エピカリスを除けば大混戦のメンバー構成である。他の馬たちの能力が拮抗しているので、直線楽々抜け出すであろうエピカリスの後を追う馬は、深追いすると最後が厳しくなってくる。そうなるとまくってくる伏兵馬の台頭も考えられ、思わぬ好配当になる可能性もある。ましてや競馬は何が起こるか分からない。まさかのエピカリス凡走となれば圧倒的人気を被ることは間違いないだけに、大波乱となるだろう。何れにせよレパードSのカギを握るのはエピカリスに他ならない。