今週の新潟の日曜メインはサマーマイルシリーズの第2戦「関屋記念」が開催される。人気の一角として注目を集めるのは現在3連勝のウインガニオンだ。
新潟、東京、中京の舞台で3連勝を挙げているウインガニオンは究極のサウスポーと言っても良いだろう。近3戦だけではなく、全8勝の内7勝は左周りで挙げている。左回りの競馬場は、東京・中京・新潟の3コースがあるが、新潟競馬場では2勝を挙げており、今回関屋記念の舞台となる新潟はとくに相性が良い舞台。マイルの適性も高く、ウインガニオンに取って新潟1600mは絶好の舞台と言えるだろう。
前走の中京記念では番手からの競馬で直線抜け出し2着馬に2馬身半差をつけ快勝したが、逃げ切り勝ちも多い馬だ。レース展開の鍵を握る存在という意味でも注目せざるを得ない一頭である。
後ろの馬がどれだけプレッシャーをかける事が出来るかだが、近走で能力が完全覚醒したと言ってもいいウインガニオンを負かすような相手を、今回のメンバー内で探すのもなかなか難しい。ここは能力上位と言って良いだろう。大きく出遅れない限りは好勝負する可能性が非常に高い。スタートセンスも良いので、ポンとすんなりゲートを出れば、必殺の逃げ切りモードが炸裂するだろう。
新潟の直線は比較的長いが、3走前に逃げ切り勝ちを果たした新潟芝1600mの谷川岳Sと今回は同じ舞台だ。直線での粘り方も知っている。絡まれて超ハイペースに巻き込また場合は危険だが、他馬にとって逃げ馬で重賞勝ちの経験がある現在のウインガニオン絡むのは得策とは言えない。他馬もウインガニオンのペースには巻き込まれたくはないところだろうし、玉砕覚悟でいくような覚悟がないととてもじゃないがやってられない相手。漁夫の利で勝ちを狙うというのがリスクも一番少なくてすむだろう。
強い逃げ馬で得意なコース、さらにしぶとさもある馬なのでまた今回も前々で競馬が出来れば馬券圏内は確実のように思える。今年に入って今回で5戦目とレース数はやや多めで、ローテによる疲れは心配なところだが、調整は今のところ順調に進んでいる様子で、特に夏に弱い馬でもない。非常に高いレベルで安定しており、今回も抜けて強い相手もいないことから、重賞2連勝を果たしてもおかしくはない馬である。