今週13日の日曜日、札幌ダートの名物重賞エルムステークスが行われます。今年で第22回となるレースでダート重賞としては古株の方なのですが、重賞制度が確立する以前からあったのですから歴史のあるレースです。
今年は何と言っても前走マリーンステークス、前々走大沼ステークスを好タイムで快勝し、現在3連勝中と波にのるテイエムジンソクが中心となるでしょう。今回は前走で勝っている馬は、1600万を勝ったコスモカナディアンと地方の門別を勝ったオヤコダカしかおらず、近走成績を見てもテイエムジンソク中心は揺るがないメンバー構成となっています。
そんなテイエムジンソク1強ムードのエルムステークス。前走、前々走を見てみると今回出走するリーゼントロック、リッカルド、メイショウスミトモ、ショウナンアポロンなど北海道競馬に実績のある中央競馬所属の馬あたりとは、もう勝負付が終わった感さえあります。
それ以外の中央競馬所属馬であれば、前走でマーキュリーカップで2着のピオネロ、3着のクリノスターオー、4着のドリームキラリが出走してきているので実績は上位なものの、差のない4着だったドリームキラリがマリーンステークスでテイエムジンソクから大差で負けていることを考えると、地方重賞とは言え、信用はしにくいと言えます。
打倒テイエムジンソク!門別の期待馬オヤコダカ!
ならば、勝負付が終わったような中央競馬所属の馬達よりも注目したいのが地方北海道競馬所属のオヤコダカです。
オヤコダカは、これまで29戦して14勝し、2着6回と安定感のある成績を残しています。とは言っても地方だけの成績では中央競馬で通用するかと言うとそう甘くはありません。ただ、今年に入ってからの3連勝の中身は高く評価したいと思います。中央と比べると格は少し落ちますが、それでも地方の中ではレベルの高い門別で楽勝の3連勝です。
29戦してもまだ成長しているオヤコダカなら、そして地元である北海道での戦いであれば、1強テイエムジンソクにも迫ってくる可能性は十分にあるのです。いや、迫れそうな馬はオヤコダカしかいないと言っても過言ではありません。
まだまだ厳しい地方競馬ですが、楽天の参入などで復活の兆しを見せています。地方馬のオヤコダカが活躍することでさらに地方競馬の活性化につながってくれることも期待して、エルムステークスはオヤコダカを応援したいと思います。