新潟競馬で行われるマイル重賞「関屋記念」が今週開催されます。毎年楽しみにしているレースなのですが、過去の結果を見てみると、直線が長く平坦な競馬場が理由なのか、上位馬は先行馬と追い込み馬の組み合わせとなることが多く、予想も難解な結果となっています。

ただ今年の場合は、例年より逃げ馬が多くなっている状況です。前走で中京記念を勝ったウインガニオンを初め、マイネルハニー、マルターズアポジーと決して弱くないむしろ強い逃げ馬が3頭も出走してきているのです。これだけ有力な逃げ馬が揃えば展開がスローになることはなさそうですが、差し馬であってもハイペースに強い一瞬の切れ味タイプよりも、長く脚の使える持久力のある末脚が使える馬にチャンスがありそうです。

持久力のある末脚と言えば、ディープインパクト産駒と言うよりはステイゴールド産駒でしょう。ゴールドシップやオルフェーブルなど名馬あたりだと持久力も切れ味もありますが、両馬のレースを見てもカミソリの切れ！というよりは、大ナタを振るったかのような伸び！といった方が印象としてはしったりくるのではないでしょうか？その他の産駒もステイゴールド産駒は、一瞬の切れよりも息の長い持久力のある末脚を発揮することが多いのです。

マイル適性も充分？ショウナンバッハの末脚に期待！

今回の関屋記念でステイゴールド産駒は2頭出走しますが、1頭はウインガニオンで逃げ馬なので前提から除外すると、残るのがショウナンバッハになります。持久力があり長く脚が使える点だけでも注目ですが、もう1点注目なのがこの馬のマイル適性の可能性です。

ショウナンバッハはどちらかと言うと2000m前後の中距離を使われてきました。中央競馬での30戦でマイル戦は3走前のダービー卿のみですが、この時はさすがについていけなかったのか、最後方を追走し直線で追い込んで12着という結果でした。

この時、着順は12着でしたが勝馬とは0.8秒差と着順ほどの差はありませんでした。初めてのマイルということを考えれば、悪くない競馬でしたし、もともと右回りが1勝なのに対して左回りでは3勝しています。右回りの中山競馬場より、左回りの新潟競馬場の方が得意なのは間違いないでしょう。さらにマイル戦への慣れ、そしてステイゴールド産駒の持久力のある末脚が活きる展開もある。ここまで揃っていれば、ショウナンバッハが上位に食い込むどころか、差し切ってしまう可能性は十分にあることでしょう。

ということで、今年の関屋記念はステイゴールド産駒のショウナンバッハに大注目です！