今週から始まる函館開催ですが、土曜メインレースに組まれている3歳以上2勝クラスの函館日刊スポーツ杯は、毎年大物輩出とはいきませんが、思わぬ大物が勝利するレースということもあり勝ち馬の今後に注目したいレースの1つとなっています。
3歳馬が古馬に胸を借りるというイメージもある夏競馬ですが、過去5年のこのレースのデータをみると、3歳馬は1勝と古馬の壁は分厚いものがあります。2018年には後のG1馬にまで昇りつめたダノンスマッシュが3番人気ながら勝利しており、今年も有力な3歳馬が登録しているだけに、久々の勝利となるか楽しみなレースとなりました。
ダノンスマッシュ同様にNHKマイルカップから間隔を空けての参戦となるオタルエバーは、前走で騎乗した横山和生騎手から、弟の横山武史騎手に乗り替わっての参戦となります。逃げて安定感のあった馬でしたが、ここ3戦は控える競馬を続け、ファルコンSではブルパレイ相手に3着に入っており、先行するのか控えるのか、横山武史騎手の手綱さばきにも注目が集まります。
もう1頭の牝馬リトスは吉田隼人騎手との新コンビで挑みます。2歳戦ですずらん賞3着の実績があり、重賞では函館2歳S・8着と厳しい内容とはなっていますが、ここ4戦はすべて掲示板を確保しており、逃げてよし、控えてよしと自在性ならオタルエバーより上かもしれません。
4歳馬からも2歳から評判だったフランケル産駒のモンファポリや、泉谷騎手とのコンビは相性が良いメイショウハボタンなどが参戦を予定しており、日曜函館メインレースの函館スプリントステークスに注目が集まりがちですが、函館競馬の土曜メインにも注目したいですね。