今週の札幌の日曜メインは「札幌記念」。G1・2着馬が2頭、3着馬が1頭揃いました。久しぶりのG2ということもあって好メンバーが揃った感がありますが、上位は横並びといった印象です。
「札幌記念はG1レベル馬が揃う」「G1に格上げするべきだ」とインターネットの某掲示板で言われたりしているのを見たことがありますが、そう毎年G1馬が揃うなんてこともなく、今年もG1レースレベルとは言い難いところではあります。
なんにしても、今年の札幌記念は出走頭数が13頭と少頭数で、抜けて強そうなG1級の馬も不在です。ならば、G3函館記念組でも十分通用するでしょう。
注目は函館記念7着場のナリタハリケーン!芝復帰で重賞初制覇なるか?
ということで、注目しているのは函館記念7着の「ナリタハリケーン」です。キングカメハメハの父を持ち、母母がジャパンカップでも2着に好走した秋華賞馬のファビラスラフォンという良血で、デビュー戦も1番人気の期待に応えて勝利。前途洋々でしたが、その後はなかなか結果がでず、4歳でダート路線に転じてようやくオープンまで上がってきた苦労馬でもあります。
そんなナリタハリケーンですが、前々走は約5年ぶりの芝を走り芝路線に復帰。巴賞で3着、前走の函館記念で7着に入着しました。前走の函館記念では勝ち馬とは0.4秒差で、近2戦は上がり2番目の脚を使っており、芝でも復活の片鱗を見せております。
函館記念では、内内からかなりいい脚を使って追い込んできていました。ただ、復活気配と言っても相手はG3レベル、勝った訳ではありませんし、常識的に言え、いきなりG1クラスと言うのは難しいでしょう。しかし、今回の札幌記念はせいぜいG1・2着馬ですから、もともとの素質を考えればこの札幌記念のメンバーが相手なら十分通用するでしょう。
あわよくば、今回の札幌記念で好走し、本当の意味でG1戦線で活躍してくれるまでになってくれれば今後が非常に楽しみになってきます。ということで、今年の札幌記念は芝適性で復活したナリタハリケーンを応援したいと思っています。