ロードカナロア産駒の最高傑作といえば、繁殖入り後の産駒の活躍にも期待がかかるアーモンドアイになるのは異論はないところでしょうが、牡馬では父同様スプリント路線で活躍している高松宮記念、香港スプリントの覇者でもあるダノンスマッシュが挙げられます。
祖父のキングカメハメハ自身はNHKマイルカップ、日本ダービーと制覇しており、クラシックディスタンスでも結果を残していただけに、ダノンスマッシュをはじめとする枝葉は短距離路線に限らず、幅広く広がっていくものと思われます。
ダノンスマッシュはまだ現役馬ということもあり、種牡馬入りまでは時間がありそうですが、急転直下で種牡馬入りが決まったステルヴィオの存在は、スプリント路線のみならず、芝マイル路線で結果を残したロードカナロア産駒の牡馬として貴重な血を受け継ぐ1頭となりそうです。
先月11日に競走馬登録を抹消したステルヴィオは、乗馬となることが決まっていましたが、今月4日になって種牡馬として新ひだか町のアロースタッドで余生を送ることとなりました。
通算21戦4勝と勝率こそいまいちな面もありますが、長く芝マイル路線で活躍してきただけに、乗馬から種牡馬入りへの転進は、ステルヴィオ自身にとってはつらいのかもしれませんが、競馬ファンにとってはうれしいニュースといえます。
アロースタッドではダノンプレミアムやエポカドーロなどがすでにスタッドインしており、ノーザンファームや社台、追分ファームなどと比較しても種付け料は抑えめに設定されているだけにコスパのいい種牡馬として今後活躍が見込めそうですね。