今週の日曜日、阪神競馬場では牝馬ハンデ重賞のマーメイドステークスが行われます。格上挑戦で50kgや51kgの軽量ハンデ馬が上位を独占することもあれば、実績上位のトップハンデ馬が来るケースもあり、逃げ馬が残るかと思えば、追い込み馬が快勝するなど、決まり方は様々で読みにくい難解なレースです。
今年もトップハンデは55.5kgのリアアメリア、準オープンの格上挑戦の最軽量馬51kgの馬が3頭が出走と魅力的な馬が多数おり、今年も例年通りに難解なレースとなりそうです。
そんな中で注目しているのはトップハンデ馬の5歳牝馬リアアメリアです。デビュー2連勝で重賞勝ち、阪神JFからクラシック路線で常に人気になるほどの馬でした。しかし、デビュー連勝後は、ローズSの1勝のみでその後は最高着順が7着と不振が続いています。前走の府中牝馬Sでも18頭立ての17着と大敗を喫しており、今回も伏兵的な立場での参戦が濃厚です。
「早熟」と一部のファンの間では囁かれていますが、メンバー次第ではまだまだやれる素質は残している馬と見ています。今年は行きたい馬が不在で、メンバー構成的にもスローペースとなる可能性大。リアアメリアがこれまで3勝したレースはいずれもスローペースでのもので、緩めの流れならチャンスあり。
ただ、その際やはりある程度前目でのポジションで競馬をする必要があるため、後方すぎる位置では厳しくなります。今回はむしろ逃げの手を打っても残す可能性は十分にあるメンバーとも言えるでしょう。行く気にならないと行かないタイプの馬ですが、2走前の新潟記念では3番手に付ける競馬も展開しているので、見限るのは早計です。
約8ヶ月ぶりと久々ですが、調教でも前走で付けていたブリンカーを外してCWコースで好時計をマークしてきており、状態面も大きな不安は見当たりません。鞍上はは今回初コンビを組む幸英明騎手ですが、最近は中京で先行してよく残してくれていますし、良い意味で刺激を与えるキッカケになってくれれば馬も応えてくれるはず。
斤量はやや酷ではありますが、この条件なら来てもおかしくないと見て、おさえておきたいと思います。