連勝はいつかは止まるものというのは競馬界に限らず勝負の世界ではよくある話かもしれませんが、2戦連続で1番人気を背負って二桁着順というのはなかなか立て直しが難しいのではないでしょうか。

中央競馬ではデビューから3戦して未勝利だったクロパラントゥは昨年、移籍したホッカイドウ競馬で無傷の3連勝を遂げ、中央復帰を果たしました。

圧倒的なスピード能力を発揮して、1勝クラスから3勝クラスまで3連勝を挙げ、勢いそのままに挑んだ初オープンのバレンタインSではずるずると直線で下がってしまい14着敗退し、続くオアシスSでも再度1番人気に支持されたものの、バレンタインS同様、先行して直線でバテて12着大敗となりました。

ルメール騎手騎乗で人気になった面もありそうですが、藤沢厩舎から引き継いだ蛯名正義調教師としても、期待馬の1頭と思われるだけに結果が欲しいところではないでしょうか。

アイオライト、アスタールビー、ロードエクレールなどハナを主張したいメンバーが登録していることもあり、先行激化は見込めるものの、ある意味では脚質転換をはかるにはいい機会とも思えるのが、今週日曜函館メインレースの大沼ステークスです。

今回クロパラントゥは古川騎手との新コンビで挑む予定となっています。

中央復帰後、1勝クラス卒業となったのが昨年9月の札幌競馬場のダート1700m戦というのも土地が合っている可能性もあり、久しぶりの北海道参戦がクロパラントゥにいい風を運んでくれるのではないでしょうか。

ここ2戦の大敗で人気を落としそうですが、オープン入り3戦目というクラス慣れも見込めそうで、穴馬とまではいきませんが、馬券妙味がある1頭といえそうです。