阪神競馬の日曜メインは2022年春のG1戦線ラストを飾るG1「宝塚記念」が行われます。能力が抜けた馬はいないものの、G1馬が5頭、G1馬券圏内が6頭とほとんどの馬がG1戦線で上位を争っている素晴らしいメンバーがフルゲート18頭と揃いました。
好メンバー18頭の中で注目しているのは、ドゥラメンテ産駒の4歳牡馬アリーヴォです。アリーヴォは、クラシック路線ラストの菊花賞にようやく間に合ったように、早くから活躍した馬ではなく、少しずつ少しずつ強くなってきた馬です。菊花賞を11番人気で7着とまずまずの成績を残した後、3勝クラスを勝ち、その勢いで臨んだ小倉大賞典を勝利しいきなりの重賞馬となりました。走るたびに強くなっている期待の4歳馬です。
その重賞初制覇の次走が前走いきなりG1大阪杯で3着とぐんぐん強くなっています。勝馬のポタジェ、2着のレイパパレとは、クビ、ハナ差と差はない競馬はできていますし、上位3頭の中では一番脚色も良かった馬。1ハロンの延長は、プラスになるはずです。
さらに前走で初騎乗だった武豊騎手も2走目で馬のことがよりわかってくれば、コンビ力の上積みという点でも上昇度は高いはず。加えて、アリーヴォの所属している杉山厩舎からは牝馬三冠のデアリングタクトが怪我からの復帰2戦目ということで人気集めそうですが「同厩舎の2頭出しは人気薄」という格言もありますし、芝だけの戦績を見ますと、出走馬中着外の数が最も少ないのが、同厩舎のデアリングタクトとエフフォーリア、そしてアリーヴォの3頭が1回だけと素晴らしい戦績を残しています。
名馬クラスの馬達と遜色のない戦績を残しているアリーヴォなら、今回の宝塚記念でG1馬の仲間入りを果たしてくれるでしょう。