【キーンランドカップ2017予想】初芝で驚きの末脚を披露したノボバカラ、芝2戦目でさらなる末脚発揮か?!

そろそろ短距離路線は秋のスプリンターズステークスに向かう有力馬の名前が見えてくるころです。27日(日)は北海道開催での最終切符と言える「キーンランドカップ」が行われます。

2011年に勝ったカレンチャンを初め、パドトロワ、ビービーガルダン、キンシャサノキセキなどがここを好走して本番のスプリンターズステークスでも好走していることからも、重要なレ一戦であることが分かります。

さて、今年もなかなかの有力馬が揃いました。まだGⅠでは結果は出ておりませんが、4歳馬のシュウジ、ソルヴェイグ、ナックビーナス、ブランボヌールや、3歳馬のモンドキャンノ、メイソンジュニアなどこれからのスプリント路線を担う素質馬達が出走してきました。

昨年3歳馬がワンツーとなったように、斤量の恩恵のある3歳馬や伸び盛りの4歳馬はやはり注目なのですが、私が注目しているのは、もう1つ前の世代である5歳馬、ノボバカラです。

ノボバカラはデビュー以来ずっとダート戦に出走し続け、ダートGⅢのカペラステークスとプロキオンステークスと重賞2勝の実績を持っており、ダート馬のイメージが強いという方がほとんどだと思います。

芝のレースに出走したのは前走の函館スプリントステークスが初めてでした。ダートの実績はあっても初芝でいきなりの重賞ということで人気も10番人気と評価も低めだったのですが、レースは最後方から進め、内々を通りながら直線に向くと思わずびっくりの末脚を発揮したのです。なんと上り3ハロン最速の33.5秒の末脚。

ハイペースでレコード決着、最後方からラストだけの競馬ということで33.5秒の末脚も数値ほどではないのかもしれませんが、思わずびっくりの末脚は恵まれたというよりも、次の可能性の方を感じさせてくれたのです。着順が7着で勝馬とは0.7秒差という結果から受ける印象以上には、可能性があった訳ですから2戦目の今回はむしろ上澄みを期待して狙ってみる方が得策と言えます。

血統を見てみると、ノボバカラのお父さんはアドマイヤオーラ。フサイチホウオー世代で弥生賞を勝ち、皐月賞では1番人気になったほどの芝で活躍した馬です。その子なら芝で高い適性があっても全く不思議ではありません。まだまだ半信半疑であろう今回こそ、絶好のねらい目かもしれません。

ということでキーンランドカップは、函館スプリントステークスで驚きの末脚を披露したノボバカラの、さらなる驚きに期待して勝負してみたいと思います。