先日行われたG1といえば、まず思い浮かぶのが秋の天皇賞、そして地方競馬に目を向けるとJBCがありまが、それ以外にも注目したいのが、日本馬2頭が出走したオーストラリアのG1メルボルンカップです。
デルタブルース、ポップロックなど、現地の人々に日本馬の強さ・底力を見せ付けたのが9年前の話。今年は1番人気に支持されたフェイムゲーム、そして人気薄で挑んだホッコーブレーヴともに轟沈といえる結果に終わりました。両陣営とも海外遠征のキャリアがなかったというのがかなり大きいのではないかと思っています。単に馬の能力だけで勝てるほど海外G1は甘くないということでもありますね。
勝ったのはプリンスオブペンザンス。メルボルンCでは史上初となる女性騎手による制覇となりましたが、まさかの24頭中最低人気タイの馬で単勝に万馬券がついています。ところが、人気に惑わされることなく日本人なら買えなくもなかったのが今回の1, 2着馬だったりするのです。
まず勝ち馬のプリンスオブペンザンスですが両親とも日本には縁のある血統で、父ペンタイアは日本で種牡馬入りしクラフトワークやマイネルアムンゼンなどを輩出。現在はニュージーランドで種牡馬をしています。そして母ロイヤルサクセサーは日本で走っていた馬でした。
そして注目すべきだったのが2着のマックスダイナマイトです。こちらの父グレイトジャーニーは日本で走っていたノースヒルズ生産のサンデーサイレンス産駒。勝ち鞍がシンザン記念とダービー卿CTしかなかったこともあってか、日本でサンデーサイレンス直仔の種牡馬が飽和状態だったこともあるのか日本での種牡馬入りは叶わずフランスで種牡馬入りしていました。
前走や追い切りでのデータも当然大事ですが、やはりモノを言うのは血統なんだなと思い知らされた今年のメルボルンCでした。父ペンタイアは日本ではもう見かけなくなってしまいましたが、前走の結果やオッズは度外視で、あえて自分が知っている、あるいは思い入れがある血統、ただそれだけの理由で馬券を買っていたら、そのうち万馬券が当たるかも?