騎乗機会の少ない若手騎手にとってはお手馬の乗り替わりは1件と言えどもモチベーションにも大きく関わる一大事であり死活問題でもあります。もちろんリーディング上位の騎手であっても乗り替わりは嫌なものではあるでしょうが、反対に有力馬が巡ってくるケースも多くあるでしょう。一方で、若手騎手に有力馬がテン乗りでまわってくるというのはかなりレアなケースと言ってよいでしょう。
そういった意味で今週注目したいのが小倉2歳ステークスに出走するルリハリです。父ダノンシャンティ、母コスモランゲルで美浦・萱野厩舎所属です。オーナーブリーダーのビッグレッドファームで関東馬というと柴田大知騎手や丹内祐次騎手の騎乗が多い印象を受けますが、この馬は嘉藤貴行騎手が主戦を務めます。
日本ダービー初挑戦となったコメートでは16番人気の5着とドゥラメンテ相手の大健闘でありながら悔し涙を流したとも言われるアツい男が本来の主戦場である新潟から小倉へと駆けつけてまいりました。乗鞍を考えると影響力の少ない小倉では騎乗数も当然減らざるを得ないと思いますが、それでも小倉に来るだけの理由がルリハリにあると見ていいはずです。
今年はマル外血統のモズスーパーフレアやアサクサゲンキに人気が集まりそうですが、牝馬の相性がいいレースでもありますので、モズスーパーフレアだけではなく、ぜひルリハリにも注目してみてください。