今週からはローカルの福島競馬が開催ということで、夏競馬もいよいよ本格化。気候も6月ながら既に真夏の暑さになり、例年よりも速い梅雨明けが各地で観測されています。
さて、今回もサイン理論でレースを予想していきたいと思いますが、福島競馬の開幕週を飾る重賞は3歳ハンデG3「ラジオNIKKEI賞」です。今回サインとして取り上げたいのは、先にも述べた「梅雨明け」です。
関連度が高そうな馬ですとまずは「サトノヘリオス」。馬名の“ヘリオス”という言葉はギリシャ神話に登場する“太陽の神”。日射病を英語で“ヘリオシス”と言うように、太陽に関連する言葉に多く使われている単語ということで、まさに危険な暑さが続き熱中症対策に追われる今の時期にピッタリの1頭と言えるでしょう。
前走の皐月賞は17着、昨年のホープフルSは13着とG1の壁に跳ね返されていますが、2走前のG2スプリングSでは3着に好走しており、このクラスなら上位。昨年は中京2000mの未勝利戦と続く阪神2000mのエリカ賞で2度のレコード勝ちを果たしており、ポテンシャルの高さも折り紙付きです。上位人気に推される可能性は高そうですが、G3で距離も1800mへ短縮されるここは崩れることはないように思えます。
次のサイン馬は「フェーングロッテン」です。こちらも“フェーン”という馬名に入っている単語に注目。湿潤な空気が山を越えて反対側に吹き下りたときに、風下側で吹く乾燥した高温の風のことを“フェーン”といい、“フェーン現象”という言葉でも使われている馴染みのある言葉ですね。関東では最高気温が40度を超える地点もあったようですが、一部の専門家によるとこれは群馬県西部にある山地を越えた西風が高温になる“フェーン現象”が要因の一つである可能性が高いということです。
フェーングロッテンは今回が重賞初挑戦。サトノヘリオスがレコード勝ちしてエリカ賞では10着でしたが、2走前の大寒桜賞では好位から抜け出し3着善戦、続く前走の白百合Sでは後続を突き放して逃げ切って快勝と、近2戦は好内容の競馬でここへきて上昇気配を見せてきました。控える競馬から一転して積極的な先行策へ切り替え、それが良い方向へ向いたと見てよいでしょう。今回は開幕週の福島で頭数も少なく、先行策がハマりそうな気配もします。伏兵的な立場での参戦となりそうなここは、狙い目の1頭となりそうです。
ということで今年のラジオNIKKEI賞は、「梅雨明け」や「猛暑」をサインとし、「サトノヘリオス」と「フェーングロッテン」をサイン馬として有力視したいと思います。今回もコジツケばかりでかなり無理やりな予想となってしまいましたが、色んな予想の楽しみ方があるという事でご容赦いただきたいと思います。