昨年、生産界をにぎわせた種牡馬の1頭として真っ先に名前が挙がるのが、シルバーステートではないでしょうか。重賞未勝利ながら現役時代のパフォーマンスが評価されての異例の種牡馬入りとなりましたが、現段階では期待に応える活躍を見せてくれていると言って良いでしょう。
初年度産駒からファンタジーS勝ち、さらに桜花賞2着とクラシック戦線でも活躍したウォーターナビレラを輩出し、JRAフレッシュマンサイアーランキングで2位に入る躍進を見せました。
初年度産駒の活躍ぶりからも、今年の2世代目にも期待がかかるシルバーステートですが、同じくコスパに優れていそうな種牡馬が、シルバーステートの全弟にあたるヘンリーバローズです。
2戦1勝と、シルバーステート以上に寂しい戦績ですが、デビュー戦では後のダービー馬となるワグネリアンとの一騎打ちで2着となっており、単勝オッズは1.7倍と、ワグネリアンを上回る支持を受けての出走でしたが、その後の折り返しの未勝利戦は単勝オッズ1.1倍と圧倒的な支持を受けて勝利しています。
血統面からも順調に使えていれば大きな舞台で活躍が期待できただけに、2戦での現役生活引退は惜しまれるところですが、全兄のシルバーステートの種牡馬としての活躍をみると、2戦のみという点からもさらなる未完の大器ともいえ、シルバーステートの種付け料が高騰していることもあり、同じ血統のヘンリーバローズへの期待は高いものといえそうです。
受胎条件30万円、出生条件50万円とシルバーステートの活躍を考えると格安といえる設定となっているだけに、持っているポテンシャルも含めて、楽しみな1頭といえそうですね。