マイネル軍団の代表としても有名な岡田繁幸総帥は、期待の2歳馬が出てくると「イギリスダービーに出走させたい」とコメントを出すほどにこだわりを持っていおり、実際に予備登録など行動にも移していますが、現実に出走までは中々至っていないのが現実です。
そんな中、日本生まれの大物がイギリスダービー制覇のスタートラインに立ったというニュースがアイルランドから届きました。アイルランドのオブライエン厩舎といえば、昨年の凱旋門賞では勝ち馬ファウンドから3着まで独占といった偉業も含め、世界を股にかける活躍を見せる厩舎のひとつ。そんな名門に日本生まれのディープインパクト産駒・サクソンウォリアーが所属しています。
アイルランドのカラ競馬場で行われた14頭立ての芝1600mの未勝利戦を3番人気ながら見事勝利。現段階では単なる1勝馬に過ぎず、取り立てて話題にするほどではないはずですが、所属している厩舎以外に血統面も素晴らしいんですね。
母は2011年のアイルランド2歳牝馬G1・モイグレアスタッドステークスを勝利したメイビーというガリレオ馬で、世界最大規模の生産者と言われるクールモアグループの所有馬です。ディープインパクト産駒と言えば2012年にフランスの1000ギニーにあたるプール・デッセ・デ・プーリッシュ(G1)を勝利したビューティーパーラーもおり、オブライエン厩舎所属ということも手助けし、気の早い話ながら来年の英ダービーで15倍の2番人気をつけているブックメーカーまでいるようです。
ビューティーパーラーの勝利は、ディープインパクトの種牡馬としての可能性や産駒の能力の高さをヨーロッパにも印象付けましたが、さらにイギリスダービー勝ち馬も輩出となるとさらに重みも違ってきます。まだまだ鬼の笑う話ではありますが、可能性だけならば凱旋門賞勝利もないわけではありません。ディープインパクト産駒とは言え、日本馬の前に立ちはだかる立場ではありますが、応援したい1頭でもありますね。