ダービー馬はダービー馬から、という格言がありますが、最近になってディープインパクトやキングカメハメハの産駒が当たり前のように勝利していますが、外国産種牡馬が幅を効かせていた時代はそうも行かず、古くからある言葉の割には今になってようやく浸透してきた感もありますが、果たして菊花賞はどうなるか?
それを占う意味でも重要なレースが神戸新聞杯です。ここではダービー馬・レイデオロが復帰初戦を迎えますが、レイデオロ以外すべて関西馬という完全アウェーになる上に、レイデオロ唯一の敗戦が休み明け初戦となった皐月賞であることを考えると、またも休み明けかつ人気を背負う立場となるだけに楽観視はできません。
では馬券検討はどこから入るべきなのか?やはりここは同じ休み明けでも権利を取らないと菊花賞出走が危うい馬ではないでしょうか。そういった意味で、推奨したいのがダンビュライトです。父ルーラーシップ同様、少しずつ力をつけていく産駒が多いのか、夏競馬でメキメキと力を付けてきたキセキも非常に面白い存在ですが、レイデオロと人気を分け合うほどに注目度が上がりすぎているため、馬券妙味を考えると狙い目とは言い難い馬券です。
その点、ダンビュライトは勝利こそ掴めないものの、朝日杯FSの大敗以降は安定した走りを見せています。他の出走馬も重賞で好成績を修めているカデナ、サトノアーサー、ベストアプローチなどが参戦しているため、ダンビュライトが人気の盲点となる可能性も高そうです。
鞍上には韓国G1で1着と2着ともに1回ずつとほぼ文句なしの結果を出して凱旋した武豊騎手が継続騎乗。「長距離は騎手で買え」というように、菊花賞と言えばやはり武豊の名前抜きでは語れないと言っても過言ではない実績をこれまでに残しています。
とは言え今回の舞台は菊花賞ではなく神戸新聞杯、阪神競馬場の2400m。本賞金1050万円は本番出走にはあまりにも心もとない。ダービー馬相手は楽ではありませんが、3着までに入れば菊花賞への切符はいただける上に、レイデオロはジャパンカップへ向かう発表があったように、本番はおそらく不在。ダンビュライトにとっても距離延長は好材料と個人的には判断しているだけに、なんとしても本番に繋がるようにここでも頑張ってもらいたいところです。