春は前哨戦を使わず皐月賞に挑み5着に敗れたレイデオロだったが、皐月賞を使われた事によって状態面が大きく上向いて、次走の日本ダービーを見事制覇。藤沢和雄調教師に牡馬クラシック初制覇を届けた。1300勝以上も挙げている名伯楽も、牡馬クラシックにはこれまで不思議な事に縁がなかった。この馬にかける想いというのは相当強いはずだ。
今週、レイデオロは満を持して神戸新聞杯に参戦。これまでの5戦は、東京2戦・中山3戦の完全ホーム。今度はアウエイの戦いになるが、これまで敗れたレースは仕上がり途上だった皐月賞の5着のみで後は全て勝っている。ポテンシャルの高さは日本ダービーで証明されているし、神戸新聞杯では1頭抜けた存在として人気を集めることになりそうだ。
ローテーションとしては神戸新聞杯後はジャパンカップへ行くことが決定しており、間隔も空いていることからかなりゆとりをもったローテーションとなっている。
鞍上は現在絶好調のルメール騎手。デビューからレイデオロの手綱を握っており完全に手の内に入れている。ジャパンカップに向けてどんなパフォーマンスを見せてくれるか非常に楽しみな一戦となる。向い撃つ相手も正直小粒で、ここは1倍台の断然人気に支持される可能性が極めて高いだろう。相手関係からも取りこぼしは許されない状況とプレッシャーはかかるが、このメンバー相手に取りこぼすようだと本番のジャパンカップが怪しくなってくる。ダービー馬の貫録を見せ、ここはすんなり通過してもらいたいところである。