怪物とも称されるフランケル産駒がデビュー2年目を迎え、本格的に猛威を奮っている2017年。日本でもソウルスターリングが早速オークスを制覇し、現地ヨーロッパでも凱旋門賞の前哨戦ニエル賞を勝利したクラックスマンなどがいます。残念ながら本番では主戦のデットーリ騎手がエネイブルへ騎乗することなどから、アスコットのチャンピオンステークスへ向かう可能性などが示唆されています。
その他にも多数活躍馬を輩出するフランケルなので、数字は正確ではありませんが狙いたくなるのが「二匹目のドジョウ」です。日本における今年の2歳では今のところ大物感のあるフランケル産駒は未だ見当たりませんが、栗東・吉村厩舎所属の2歳牝馬モトカに注目をしております。母系はドイツ血統で、祖母Sacarinaからは2014年ドイツダービー馬シーザムーンが出ており、近親にもずらりとG1馬が揃った良血統です。
欧州の一流種牡馬の配合は日本の高速馬場に対して重たいというイメージが持たれがちですが、初年度から大物を輩出しているフランケルと、日本とも相性の良いドイツ血統との配合なので期待のほうが大きいと見ています。
気になるデビューですが、これだけの良血なので焦らせることはなく、馬に合わせるとのことですが、入厩自体は8月11日にしており、順調ならば11月の京都開催で、距離は1600~1800mの芝予定しているとのこと。成長力含め、先々まで期待してみたい1頭です。