【神戸新聞杯2017予想】ホウオウドリーム、メジロ軍団の忘れ形見として菊花賞の有力馬に名乗り!

牡馬のクラシック最終戦、菊花賞への最終切符とも言える神戸新聞杯が24日(日)に阪神競馬場で行われます。過去10年を見ても実に8回も神戸新聞杯で3着以内の馬から菊花賞馬がでているほどですから、今年も今回の神戸新聞杯で3着以内に入る馬が菊花賞馬になると言っても過言ではないでしょう。

出走馬を見てもダービー馬のレイデオロをはじめ、ダービー4着のマイスタイル、同6着のダンビュライト、弥生賞馬のカデナ、サトノ軍団の秘密兵器と言われたサトノアーサーなどいずれも菊花賞馬となっても不思議ではない実績のある好メンバーが揃いました。

ただ、実は注目しているのは、これら実績馬ではなく、ホウオウドリームです。ホウオウドリームは、前走で札幌の500万戦に出走し3着の結果に終わっています。例年なら出走さえ、できなかったかもしれなかったのですが、出走頭数が少なかったことで無事出走できました。

過去の神戸新聞杯で3着以内から菊花賞馬となった馬達の中には、春の実績のなかったトーホウジャッカルやビッグウィーク、オウケンブルースリなどもいるのですが、いずれも500万を勝っていたのですが、ホウオウドリームに関しては500万さえ勝っていない点がいくらなんでも実績がなさすぎる感は否めません。

しかしながら、それでも注目したいのが血統です。ホウオウドリームのお母さんは、あの名牝メジロドーベルです。メジロドーベルと言えばみなさんご存知のようにGⅠを5勝した名牝で、メジロ牧場の代表牝馬の1頭です。その名牝の仔から、名馬誕生を期待していたのですが、産駒は期待ほど活躍できず、そのうちメジロ牧場自体が解散してしまい、今ではメジロの冠の馬を見ることもなくなってしまいました。それでも、競馬のいいところは、血統欄にメジロの冠が残ることなのです。メジロ牧場はなくなっても、メジロの名前は残っているのです。メジロと言えば、メジロマックイーンを代表に、長距離レースで活躍してきた馬が多かったこともあり、そういう少し懐かしさもあり、余計に菊花賞に出走してほしいところです。

実績的には格下なのですが、前走の500万のレースを見てみると、3コーナーぐらいから上がっていき、長い末脚を発揮して3着だったのですが、1着馬とは0.1秒差でしたし、もう少し距離があれば間違いなく差し切っていたであろう勢いがあったのです。あのレースっぷりは、長い直線の京都の3000mでこその馬と思わせるものでした。

それだけに、ぜひともここ神戸新聞杯で3着以内に食い込み菊花賞への切符を手にしてもらいたいのです。メジロ軍団の忘れ形見として菊花賞での有力馬として菊花賞の日を迎えることを期待しています。