今週の新潟メインレースは、サマーマイルシリーズ第3戦となる関屋記念が行われます。1戦目の米子ステークスの勝馬ウインカーネリアンと、同レース5着のエアファンディタがサマーマイル2戦目、他は1戦目となっており、シリーズ的にはあまり動きはなさそうなメンバー構成ですが、レースとしては面白くなりそうなメンバー構成となっています。
そんな中で注目しているのはハーツクライ産駒の6歳牡馬のシュリです。
シュリは、ここ4戦は14着、10着、12着、9着と大敗続きですが、この4戦の大敗の前までは10戦して6勝2着1回、しかも馬券圏内を外した3戦は全て5着と掲示板を外したことがない安定した成績を残していました。それがここ4戦は大敗ばかりで、安定感のあった馬としては、かなり不甲斐ない思いをしていることでしょう。
しかし、今回は調教で抜群の動きを魅せてきました。先週の坂路で4F51.0秒上り1F11.6秒と秀逸の時計を叩きだし、今週の坂路も4F52.7秒上り1F11.9秒としっかりと好時計をマークしています。まるで不甲斐ない自分を叩きなおすかのような調教を披露。
この強い調教であれば馬体が絞れそうなのもポイントで、シュリの馬体重は安定感のあった5走前までの最高体重は514kgだったのに対して、大敗続きの4戦は516kg~520kgと明らかに成績を残している時の馬体重より重たかったのです。この強い調教で馬体が絞れれば、レースでのパフォーマンスも上がってくるでしょう。
さらに今回初騎乗となる津村騎手とのコンビも魅力、シュリ自身新潟1600mで勝利がありますし、津村騎手がとにかく新潟が得意な騎手です。中央の競馬場の芝のレースに騎乗した中で勝率、連対率、3着内率の3つとも新潟競馬場が一番成績が良いのは好感が持てます。
今回の関屋記念に乗る騎手の中には、川田騎手やルメール騎手、戸崎騎手、武豊騎手など名だたるトップジョッキーもいますので、新潟競馬場での勝率や連対率などが津村騎手よりもいい騎手は多いのですが、それでもこれだけ新潟競馬場が一番得意だと言う騎手は津村騎手だけです。しかもトップジョッキー達が乗る人気馬ばかりというわけではないのですから、新潟競馬場で成績を残せる新潟力を持っているに違いありません。
ということで、関屋記念は不甲斐ない自分を叩きなおして好調教を行ったシュリが、新潟力のある津村騎手とのコンビで本来の自分を取り戻して好走してくれることに期待したいと思います。