JBCスプリントを見事逃げ切ったコーリンベリー。馬はもちろんのこと、美浦・小野次郎調教師、そして松山騎手ともにG1初制覇のおまけもついてきました。もともとは栗東・柴田政見厩舎所属でしたが、解散にともない小野厩舎に転厩となっていました。小野厩舎では半姉のコーリンギデオンを預かっており、ダートで活躍させている実績もあります。
そんなコーリンベリーの血統を確認しておきましょう。父サウスヴィグラス、母コーリンラヴィアン、母の父ミシックドライブ、あまり中央ではお目にかかれない血統ではあります。小牧騎手、藤田騎手がそれぞれ1度ずつ騎乗経験はありますが、それ以外はすべて松山騎手が騎乗しており、美浦に転厩しても松山騎手でJBCスプリントに挑み快勝でした。
次走にはチャンピオンズカップ、そして東京大賞典や川崎記念を使わずフェブラリーステークスというローテーションで予定を組んでいる様子です。距離延長もこなせるという判断なんでしょうが、ちょっと厳しいのではないかなと見ています。昨年のJBCでは中距離のレディスクラシックに出走し、逃げてバテました。今年のフェブラリーSは自分の競馬ができずコンマ5秒差とはいえ10着。チャンピオンズCにはJBCクラシック組、武蔵野S組の有力牡馬も参戦してきます。
結果を出している距離が1200m~1400mというのはやはり父の血が濃く出ているのではないでしょうか。そういう意味では海外遠征の実績は厩舎にないですが、ドバイゴールデンシャヒーンを狙ってみるのも面白いのではないかとも思っています。1200mのダートでかつ高額なレース、となると日本では難しいです。選出されるかはわかりませんが、父サウスヴィグラスの牝馬がドバイの国際競走に参加できるだけでも夢がある話だと思いませんか?