【シリウスS2017】充実一途のミツバ、G1取りへ向けて3連勝へ

なかなか面白いメンバーが顔を揃えた、今年のシリウスS。今回紹介させていただく注目馬はミツバだ。基本的に追い込み馬ではあるが、2月の川崎記念(G1)では番手からの競馬で4着、昨年の秋のブラジルC(OP)では逃げ切りVを果たすなど、前で競馬も出来る馬だ。

好スタートを切れば逃げ切られてしまう可能性もあるし、大人しく後方待機策をされても破壊力満点の末脚は脅威となる。前に行かれても2枚越しを発揮して非常に厄介な存在だ。脚質に自在性を持っているのが1番の持ち味と言えるだろう。

今回は前で競馬か、後方からの競馬か?どういう競馬をするかが大きな問題になってくるが、これは乗り役によって大きく変わって来るだろう。しかし、自在性がある馬ではあるが、本質的な脚質は後方で息を潜めて直線一気にすべてをかけるのがこの馬のスタイル。逃げは奇襲戦法と考えておけばいいだろう。

シリウスSが行われるのは阪神ダート2000m。最初の1コーナーまでの距離は約500mと長いが、1,2コーナー角がキツイのでここでスピードはグッと落ち、ペースは落ち着いていく。スローペースになる傾向が強いコース故、追い込み馬のミツバはいつもより早めに仕掛ける必要がありそうだが、鞍上の松山弘平騎手がどういう競馬で進めていくのかも楽しみだ。いくら力がある馬と言っても、スローペースで悠長に構えているとエンジン全開した時にはレースが終わっている事はよくあることだ。

他の陣営も警戒度は非常に高く、今回もマークが厳しくなりそうなミツバ。楽な競馬ではないが、他の馬に比べて様々な展開に対応できる脚を持っているし、近走の充実度も高い。阪神ダートも「4-3-1-4」と得意な舞台だし、ハンディキャッパーに昨年の覇者と同じハンデを評価されるまでになった。57.5kgはトップハンデだが、この斤量ならこなせそうだ。

G1取りへ向けて3連勝を果たし、大きな弾みを付けることはできるのか?充実一途の近況なら重賞連勝のチャンスだ。