古くはハープスター、イスラボニータ、マイネルレコルト、ショウナンパントルなどが飛躍を遂げるきっかけとなったレースが、今週日曜新潟競馬のメインレースに組まれている2歳重賞の新潟2歳Sです。
左回りコースで直線が長い競馬場ということもあり、12月の2歳G1よりもさらに先を見据えた陣営の参戦もあり、今年は11頭と少な目の登録数となりましたが、地方から2戦2勝で中央に移籍したマクマホン産駒のスタンレーや、キタウイング、グラニット、ビンクジンの3頭を出走させるダノンバラード産駒が参戦を予定しており、血統面でも例年よりも面白いメンバー構成となりそうです。
前走の着順が1着という馬が多い中、軸馬選定が難しいところですが、美浦・鹿戸厩舎の2頭出しに注目して狙ってみたいのがビーチパトロール産駒のシーウィザードです。
父ビーチパトロールは新種牡馬で、産駒のJRA初勝利をシーウィザードが逃げ切りで達成しています。
母は公営で2勝と、地味な血統背景ですが、近親には中京記念勝ち馬のフラガラッハがおり、ローカルの芝1600mへの適性は高いものと思われます。
2頭出しは人気薄からの観点からも、母がクイーンS勝ち馬のピエナビーナスで、父エピファネイアのウインオーディンも鹿戸厩舎は出走させる予定だけに狙い目といえそうです。
モーリス産駒のアイスグリーンもシルクレーシングの所有馬で人気を背負いそうですが、洋芝での初勝利から、時計が速い新潟競馬への参戦となったシーウィザードが、どこまで対応できるのか注目したいですね。