2017年秋のG1戦線がいよいよ開幕です。凱旋門賞のサトノダイヤモンドの応援の前に、日本の短距離界No1を決める電撃戦・スプリンターズステークスを楽しみましょう!
今年は香港馬が1頭、G1馬がスノードラゴン、ビッグアーサー、レッツゴードンキ、レッドファルクス、セイウンコウセイと5頭参戦し、なかなか豪華なメンバーが揃ったようです。ただ、スプリント路線が強い香港からの馬と言っても戦績を見ると如何にも実績不足といった戦績ですし、国内のG1馬達もスノードラゴン以外はいずれも6月以来のレースで調整不足が心配で、臨戦過程が良いスノードラゴンも既に9歳なら全盛期の力は疑問符でしょう。
ならば、他の馬にも十分チャンスがあると言えます。G1馬以外で人気になるとすればセントウルステークスで勝ったファインニードル、上り最速で追い込んで4着ながらも中山は3戦3勝のメラグラーナ、同じく差して3着だったダンスディレクター、4連勝で北九州記念を勝利したダイアナヘイローあたりになりそうですが、今回のイチオシ馬として紹介させていただきたいのはセントウルステークスで2着だったラインミーティアです。
人気の盲点ラインミーティア!ラストの末脚侮るべからず
ラインミーティアは今年アイビスサマーダッシュを勝利し、セントウルステークスで2着に食い込んだことで今年の夏のサマースプリント王となったメイショウボーラー産駒のスプリンター。ただ、既に7歳馬ながら今年の春には1000万を走っていた馬ということで、人気になりにくいタイプと言ってもいいかもしれません。実績を見ても、新潟の直線1000mは良くても1200mでは今一歩の結果しか残せておりません。
それでも今回この馬に注目しているのは、ラスト200mの末脚という決め手があるからです。前走のセントウルステークスは、内々を通ってラスト200mで伸びて2着を確保しました。末脚の印象だけ見ると外から来た3着のダンスディレクターや4着のメラグラーナの方が鋭かったように見えますが、より小回りとなる中山競馬場で行われることを考えると、むしろラインミーティアの方がスプリンターズステークスに適したレースだったと言えます。
さらに、アイビスサマーダッシュとその前のオープン韋駄天ステークスの直線1000mの2戦を見ると、いずれも新潟1000mで好成績となっている外にこだわり、ラスト200mまではとにかく外にいくことを目標にして競馬を進めております。残り200mでようやく追い込んで、結果賞味200mで決め手を発揮し勝利しました。となると、直線の短い小回りの中山競馬場であれば、長くいい末脚よりも一瞬の切れ味がある馬の方が合っている訳ですから、ライミーティアの一瞬の切れ味がいい結果を残す可能性が高いのではないでしょうか?
これだけ夏に実績を残しておきながら人気にならなそうな点も非常に魅力です。前走もアイビスサマーダッシュを勝ちながら6番人気でしたし、今回もG1馬が5頭もいる中では人気になりにくいでしょう。7歳という年齢も考えればなかなか手を出しづらい一頭であるのも事実です。
しかし、冒頭でも記したように上位人気馬も各馬それなりの不安要素を抱えており、今年のスプリンターズステークスは伏兵馬が台頭するチャンスは大いにあると見て良いでしょう。そんな中でラインミーティアは絶好の狙い目と言えます。鞍上の西田雄一郎騎手は一度騎手を辞めて、再び返り咲いた苦労人。同馬とのコンビでスプリント重賞路線で結果を出し、ついにG1の舞台に立つまでになりました。個人的にもぜひとも西田騎手にはG1タイトルを獲ってほしいなという想いが強くあります。
ということで、今年のスプリンターズステークスは夏の2戦で良い流れを作ったこのコンビを中心とした馬券で勝負をしたいと思います!