以前はクラシックを狙う馬は秋口からデビューというケースが多かった印象もありますが、最近では早めに1勝を挙げて、じっくりクラシックに向けて逆算したローテーションを組むという考えも主流となりつつあります。
正しい答えがないのが競馬だけに今後も試行錯誤が続くのでしょうが、仕上がりの早さが売りの種牡馬に需要があるのは変わらないという点から注目したいのが、日本競馬とも相性がいいアメリカ産のストラクターのスタッドインです。
2019年にアメリカG1のブリーダーズカップジュベナイルを無敗で制したストラクターが、今月16日に新ひだか町のレックススタッドに到着しました。
まだ5歳と、日本では珍しい若さでのスタッドインも注目となりますが、父がカーリン直仔でベルモントS勝ち馬のパレスマリスに、母のミスオールウェイズレディはアメリカG2のブリーダーズカップジュベナイルフィリーズターフを勝利したモアザンリアルの全妹という血統背景で、父も母系もともに仕上がりの早さが売りといえそうな血統背景の持ち主です。
ストラクターは通算成績が4戦3勝と勝率の高さも魅力で、日本ではまだなじみのないパレスマリスの血統ということもあり、来年の種付け料はまだ未定ではありますが、この血統背景にしては割安といえる価格帯に落ち着くのではないでしょうか。
ダートレースも最近では日本のみならず海外でも高額の賞金が組まれるレースが増えているだけに、需要もこれから増えそうで、アメリカで種牡馬入りしてもおかしくなかった血統だけに、来年どれだけの繁殖牝馬を集めれられるのか、今から楽しみですね。