エリザベス女王杯は重賞未勝利馬だったマリアライトが優勝。蛯名騎手は富士Sまで今年重賞未勝利だったとは思えない冴えわたる手綱さばきを見せてくれました。穴を開けたかに見えたマリアライトですが血統の裏づけはありました。とはいえ、それはG1ならばほぼどの馬にもいえることなので、やはり騎手の勢いも大事なのだと感じさせてもらえました。
今週の東京芝1,600mで行われる準OPユートピアSでは、エリザベス女王杯に出ていても不思議ではない馬たちが続々と出走予定です。1600万下の条件戦とは思えない豪華な顔ぶれのメンバーを確認してみますと、まずは3歳勢から、今年の桜花賞3着馬コンテッサトゥーレ、桜花賞トライアルのアネモネS勝ち馬テンダリーヴォイス、ローズS、秋華賞でも人気を集めた良血馬トーセンビクトリー。
これだけではありません。さらには古馬勢、特に4歳馬が強力です。この世代はハープスター、ヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラと質の高い世代ですが、その中から出走する2頭に注目してみますと、2歳時に芙蓉S、アルテミスSを勝ったマーブルカテドラル、その後が続いてこなかったため早熟なのかとも思われるところもあります。そして、阪神JF、オークスと出走した実績馬のマジックタイム。オークストライアルのフローラSでは1番人気にも推されましたが、ようやく1000万条件を突破し本格化の兆しを見せてきています。
他にもディープの半妹トーセンソレイユなど「えっ、準OPなのカノジョたち?」と思える連中が多数ラインナップ。来年はストレイトガール不在、ヌーヴォレコルト、ショウナンパンドラもそれぞれ後が続かない、という混沌とした戦国時代になりそうな古馬牝馬路線です。そこを占う意味でも見ておきたいですねこのレース。