【秋華賞2017考察】5年前の無念はカリビアンゴールドが晴らす!

三冠牝馬ジェンティルドンナが、3歳クラシックで一番圧巻のレースを見せたのがオークスでした。2着のヴィルシーナに5馬身差をつけての圧勝だったわけですが、当時既に桜花賞馬で血統背景的に距離不安も特になさそうだったにも関わらず3番人気と、乗り替わりがあったとは言え改めて考えても低い人気だったわけですが、では当時の一番人気の馬と言えばどの馬だったか覚えていらっしゃるでしょうか?

この世代はジェンティルドンナとヴィルシーナのインパクトが強すぎるかもしれませんがヴィルシーナは2番人気、1番人気で臨んだのはフローラステークスを1番人気快勝した美浦・小島太厩舎のミッドサマーフェアでした。モハメド殿下悲願のクラシックタイトル獲得に注目の集まった馬でしたが、人気を大きく裏切る13着、秋華賞でも5番人気の11着と結果には結びつくことはありませんでした。

あれから5年、再度このコンビの馬が3歳牝馬路線の表舞台へ戻ってきました。今回牝馬三冠の最終レース秋華賞へ挑むのは紫苑ステークス2着のカリビアンゴールドです。鞍上は田中勝春騎手にかわりました。ヴィクトリーの皐月賞制覇から10年経過していることもあり、厩舎・オーナーサイドに負けず劣らずG1勝利に飢えている騎手でしょう。

データ上の後押しとしては紫苑S2着からのこのレースの相性が良いこと。父ステイゴールドの産駒も成長力に定評があります。京都コースは初出走ということで完全に未知数となる今回ですが、ミッドサマーフェアほどのプレッシャーを背負っての挑戦ではないのは走り安さで言えばプラスに働くでしょう。スプリンターズSではファインニードルで辛酸を舐めることになりましたが、G1に立て続けに出走をさせてくるなど、勢いの出てきている馬主だけに、侮れない1頭になるかもしれません。