今年の2歳馬は道営馬の元気がいい。3歳馬ではありますが、9日の京都10レースの大原ステークスに出走予定のマウントゴールドもまた、JRAでオープン馬になるべく正念場を迎えます。
ゴールドの名が示すように父はステイゴールド。母の父はマウントリヴァーモアということで、適性も芝とダートどちらか悩ましい所。現状はどちらでも良績を出せています。デビューは昨年7月の中央からでしたが、その後ホッカイドウ競馬へ移籍し、武者修行を終え中央へカムバックしました。北海道時代は4戦し3勝2着1回のほぼパーフェクトな戦績を残しました。
中央での再デビューは初戦のダートこそ9着大敗してしまいましたが、2戦目で芝路線に切り替えた途端に父の血が騒いだのか、2連勝で早くも準オープンまで上ってきました。厩舎も栗東・池江厩舎かつステイゴールド産駒ということで、父子の縁も繋がります。厩舎サイドもこの父の血統は熟知していることでしょう、先々の大仕事に繋がる可能性も秘めている馬です。
主戦騎手は今のところ固定されていませんが、今回は武豊騎手騎乗を予定しています。芝2000m以上で成績が良くなっている馬ということもあり、今回の芝2000mという舞台でも期待がかかります。
ハナズレジェンドやトーセンマタコイヤ、スズカビスタなど、上のクラスにあがっても印がつきそうな馬たちの参戦も見込まれていますが、ここを勝てればアルゼンチン共和国杯や福島記念など、この馬の適性にあった舞台が年内まだまだあります。9頭しか登録のない準オープンということで注目度は低いですが、中々に見応えのあるレースになりそうです。