秋華賞にはオークス馬であるソウルスターリングは不在。前走の毎日王冠では逃げの手に出て8着に惨敗。タラレバは言いたくありませんが、秋華賞に出ていたら好走する可能性もあったかもしれません。しかし、アエロリットの前ではそう楽な競馬もできないでしょう。
マイルですがNHKマイルCでは牡馬相手に見事完勝、クイーンSでは古馬を相手に好スタートからそのままハナを奪い、後続に影を踏まさぬ逃走劇で2着トーセンビクトリーに2馬身半先着。馬体重は18キロ増だったが殆どが成長分。春から夏へかけて大きく成長したアエロリットが今年の優勝の最有力候補と言っていいでしょう。
しかし、秋華賞と言えば何と言っても前走「ローズS組」でしょう。ということで、今回はローズSから駒をすすめてきた馬の中でもオススメしたい注目の2頭を紹介させていただきたいと思います。
ローズS組で注目の“2頭”とは?
まずはローズSを叩いて今回は更なる良化が見込めるファンディーナ。前走のローズSでは6着、2走前の皐月賞では7着と凡走続きですが、3走前のフラワーカップの内容からも、時計がかかってパワーが問われたほうが良いパフォーマンスが期待できそうなことは確か。今週末は雨予報なので、この馬向きの馬場となる可能性も高いでしょう。惨敗した近2戦の内容がデビュー3連勝で見せた輝きを薄れさせておりますが、この馬もまだまだこんなものではないはずです。大型馬で急激な上昇は難しいですが、間違いなくポテンシャルは高い一頭。状態面だけが気がかりですが、急仕上げだった前走からの上積み、今回の馬場を考えると好走してもおかしくないでしょう。
2頭目はローズS3着のリスグラシュー。桜花賞では2着、オークスでも5着。メンバーの中で2冠ともに掲示板を確保しているのは実はこの馬だけ。ただ、勝ち切るまでとなると疑問符が付きます。最後の一冠はぜひとも戴冠したいところでしょう。前走のローズSを叩いて上積みも見込めますし、馬場は渋ってもこなせる馬です。平均ペースで流れたローズSでは、末脚も削がれず最後の坂の上りで伸びてきての3着でした。届きはしませんでしたが秋初戦としてはまずまずの内容。流れる傾向が強い秋華賞も好走のチャンスは十分あります。終わってみればこの馬が一番強かった、なんていうパターンも十分有り得そうですね。
今年の秋華賞も豪華なメンバーが集まりましたが、まだまだ勝負付けも済んでおらず混戦ムード。アエロリットの成長力も魅力ですが、今回はファンディーナとリスグラシュー、ローズS組ではこの2頭に注目させていただきたいと思います。