同じ配合でも産駒ごとに異なる軌跡を描くのがサラブレッドですが、そういった意味で長い目で見たいのが、今週日曜中京10レースに組まれている3歳以上3勝クラスの特別戦の納屋橋Sに出走を予定しているママコチャです。
父クロフネ、母ブチコという血統で金子真人HDの所有馬というところまで桜花賞、ヴィクトリアマイル勝ち馬のソダシと同じとなっており、姉とは異なり厩舎は栗東・池江厩舎所属となっています。
また違うのは厩舎だけではなく、この血統にしては珍しく鹿毛となっており、姉とは文字通り毛色が違う産駒となっています。
新馬戦では出遅れて8着と敗れ、未勝利脱出まで3戦を要したものの、格上挑戦となったファンタジーSでは3着に入っており、素質の片鱗は2歳時から見せています。
年明け初戦のエルフィンS・2着で、桜花賞路線に向けて上々のスタートと思いきや、その後4か月の休養に入ってしまい、桜花賞、NHKマイルカップなど適性に合いそうだったG1参戦はなりませんでした。
姉よりやや遅咲きといえるママコチャでしたが、休み明けからは自己条件で2連勝と、着々と勢いに乗っての参戦となります。
また騎乗する松山騎手との相性もよく、これまでの3勝は全て松山騎手とのコンビによるもので、騎乗機会3連勝中となっており、今回で4連勝となるかも注目となっています。
姉のソダシは秋はマイルチャンピオンシップを目標としており、来年ソダシが現役を続けるようなら、ヴィクトリアマイルや安田記念でひょっとしたら対戦が果たせるかもしれず、そういった意味でも先々楽しみな1頭といえそうですね。