今週14日(土)は「アイルランド府中牝馬ステークス」が開催。いつのまにか、今年からアイルランドの名称が付加された府中牝馬ステークス。名前を変えるならそれをもっと周知しないといけないのではとJRAに突っ込みたいところですが、レースの条件についてはとくに変更はないのでまぁ良いでしょう。
ということで、今年も府中牝馬ステークスが行われます。例年、エリザベス女王杯やマイルチャンピオンステークスという2つの路線を狙う牝馬達が集まり、予想もレースの内容も面白く個人的にも好きなレースの1つです。
今年の出走馬を見ると、エリザベス女王杯を狙うであろうヴィブロス、クイーンズリング、マイルチャンピオンを目指すであろうアドマイヤリードの3頭のG1馬が出走してきました。他の馬も、札幌で行われたクイーンステークスの2着のトーセンビクトリー、3着のクイーンズミラーグロと言った牝馬重賞の常連組に加え、夏に1600万を勝った上り馬が6頭も出走するなど、実績馬と好調馬が揃ったようでレースレベルもかなり高くなっています。
今回筆者が注目している穴馬はワンブレスアウェイです。ワンブレスアウェイは、前走夏の福島競馬場で行われた1600万の阿武隈ステークスを勝ってオープン入りを果たすと、勢いそのまま初重賞として府中牝馬ステークスに出走してきました。
この馬の魅力はなんと言っても抜群の安定感で、前走まで8戦連続で連対と好調続きです。条件戦とは言え、勝てば格も上がってくる中、8戦連続で2着以内に入っている安定感は立派なものです。多少相手が強くなっても相手なりに戦えるという訳ですから、初重賞の今回でも相手なりに好走する確率はかなりあるのではないでしょうか?
さらに東京競馬場での勝利は、G1馬もいる今回の出走馬の中でもバンゴールの3勝に次ぐ2勝を挙げています。1800mの芝の勝利数も最も多いのがトーセンビクトリーとバンゴールの4勝なのですが、その2頭に次ぐ3勝を挙げていますし、連対率については唯一の100%(4戦3勝2着1回)というパーフェクトな成績を残しています。安定感があって競馬場も距離も得意というワンブレスアウェイにとっては、今回の府中牝馬ステークスの出走馬の中でも条件的には一番適しているとも言えるのです。
それならば、初重賞でも相手がG1馬であっても、相手なりに走れるワンブレスアウェイなら
いきなり問題なく通用しても不思議ではないでしょう。一息の差という馬名通り、今回の条件なら格上相手でもその差は一息程度の差に過ぎないでしょう。安定感抜群のワンブレスアウェイが初重賞でも問題なく通用してくれることに期待して狙ってみたいと思います。