種牡馬のリーディング争いが熾烈、混戦といえるのが最近の競馬界といえそうで、圧倒的な存在感を示してきたディープインパクト、キングカメハメハともに後継種牡馬がその争いに加わってはいるものの、大きく抜け出している種牡馬はおらず、輸入種牡馬をはじめ、多様な選択肢が提供されていることで、混戦模様に拍車がかかっているのではないでしょうか。
安平町の社台スタリオンステーションが、2022年シーズンにおける種牡馬別の種付け頭数を発表しており、ディープインパクト産駒がやはり人気という結果は出ているものの、上位にノミネートしている種牡馬はディープインパクト、キングカメハメハの系統ではない馬たちが入っています。
交配頭数が最も多かったのは、今年の皐月賞馬ジオグリフを輩出し、初年度産駒から結果を出しているジオポンティ産駒のドレフォンで198頭、供用2年目となったルヴァンスレーヴはシンボリクリスエス産駒で196頭、続いてキングカメハメハ系となるロードカナロア産駒のサートゥルナーリアが195頭、そして三冠馬から誕生した三冠馬として期待がかかるディープインパクト産駒のコントレイルが193頭と、4頭が接戦となっています。
さらにキタサンブラック177頭、レイデオロ174頭、キズナが169頭、エピファネイアが163頭、リアルスティールが151頭と続き、突出した一頭が目立つというような形にはなっていません。
特に上位2頭が、近代日本競馬を牽引してきたディープインパクト、キングカメハメハの系譜ではない点から新しい風が吹いていると言えそうで、どの種牡馬が抜け出すのか、今年の2歳馬のみならず、今後の産駒たちの活躍にも注目したいところですね。