今週日曜中山メインレースは1着馬に秋の天皇賞への優先出走権が与えられるG2のオールカマーです。出走馬中最大の注目となるのが、3冠牝馬デアリングタクトの参戦でしょう。
牝馬の古馬路線では府中牝馬Sからエリザベス女王杯という流れが組まれがちですが、ここ2年のオールカマーの勝ち馬を見るとセンテリュオ、ウインマリリンと牝馬が連勝しており、また過去10年のデータでも2015年のショウナンパンドラ、2017年のルージュバックと、強い牝馬がきっちり結果を残しているレースということもあり、1番人気支持となるのが濃厚なデアリングタクトの取捨選択が、馬券的中の最大のカギといえそうです。
4か月前後の休み明けの競馬でもこれまで2戦して連を外していないだけにつけいる隙はなさそうに思えますが、過去10年で勝利している牝馬はいずれも1番人気ではなかっただけに、例年の傾向通りとなるかどうか、穴党には魅力的なデータといえそうです。
そこで1番人気にならない牝馬という観点で狙ってみたいのが、4歳牝馬のジェラルディーナです。
母は3冠牝馬のジェンティルドンナ、父は古馬になって大成を果たしたモーリスという血統背景で、鳴尾記念2着、小倉記念3着と重賞ではあと一歩足りない内容で推移していますが、そろそろ重賞でのクラス慣れも見込め、父同様の成長曲線なら、4歳の秋を迎えて本格化の期待もかかります。
北海道リーディングを獲得した横山武史騎手にとっても、主戦を務めるエフフォーリアが有馬記念まで復帰を待たねばならず、秋のG1戦線を戦いぬくパートナーとしても、この血統背景は魅力的で、福永騎手がフライライクバード騎乗のため今回のみの騎乗になるのかもしれませんが、結果を出して次につなげたいところではないでしょうか。