【菊花賞2017予想】ミッキースワロー、持ち前の切れ味で戴冠だ!

ダービーの1着から3着馬が不在の菊花賞。3着のアドミラブルは怪我なので仕方がないとはいえ、ダービー馬レイデオロが天皇賞、2着馬のスワーヴリチャードがアルゼンチン共和国杯からそれぞれジャパンカップを狙うとのことで回避だそうです。

確かに馬の適性に合わせて路線を選択していくことは、馬にとってもいいことかもしれませんし、より賞金を稼ぐ確率も増えてくるのかもしれません。でも古馬ならいざ知らず、クラシック路線がせっかくある3歳馬でそういう判断をしていくことというのはどうなのでしょう?かつて3強対決と言われた年も何度かありましたが、皐月賞・ダービー・菊花賞とライバル同士がしのぎを削るのを見るのが競馬ファンとしては面白く、レースの魅力も上がってくるというものでしょう。

もう少し賞金目的優先というのは置いといて、面白いクラシック路線を見せて欲しいものだと個人的には思っているのですが、厩舎も言ってしまえば小さな中小企業。色々と事情がおありなので致し方ないことなのかもしれませんね。

さて、前置きが長くなりましたが、今年の菊花賞で最大に注目しているのはミッキースワローです。ミッキースワローは前走セントライト記念で皐月賞馬アルアインを並ぶ間もなく差し切り勝利し、一躍菊花賞の有力候補となりました。春のクラシックには出走できず、夏も1000万のレースで3着だった馬がセントライト記念では2番人気に推されたのですから、まわりの評価は高い一頭です。

今年の菊花賞は上位4,5頭で人気が割れており、上位人気馬の取捨がポイントとなりそうです。皐月賞馬でダービー5着のアルアインは叩き2走目の上積みがあるでしょうし、例年菊花賞馬に一番近いとされている神戸新聞杯組でレイデオロの2着となったキセキ、3着のサトノアーサー、4着のダンビュライトなどもそれぞれ本番に向けて虎視眈々と狙ってきていることでしょう。

ただ、それでもミッキースワローを推したいのは3走前の京都新聞杯のレースで見せた走りを評価しているからです。着順こそ5着に終わったミッキースワローですが、残り600mの坂の途中から進出し、直線では一瞬1位になりかける見せ場を見せてくれました。京都の外回りでこの位置から進出する競馬だと大敗してもおかしくありませんが、それでも掲示板を確保できたことは評価したいと思います。

ゴールドシップやザッツザプレンティが菊花賞で残り600mあたりから脚を伸ばして、その後脚色が衰えることなく勝利し菊花賞馬となっていますが、同じような競馬をして見せ場も十分だったミッキースワローなら、あれから力をつけてセントライト記念を勝っていることですし、今回菊花賞本番でその長い末脚を発揮してくれる可能性は決して低くはないのではないでしょうか。ということで、今年の菊花賞はミッキースワローの末脚に期待した馬券で勝負をさせていただきたいと思います。