秋も深まってくると、新馬戦で良血の激突が見られる機会が多くなってきます。新馬戦においては調教内容と同じくらいに血統を重視される方も多いはず。各陣営にとっても、お互い良きライバルであるか、目の上のたんこぶと見るか、思うところは様々でしょう。そして今週の日曜、京都5Rで開催の芝1800mメイクデビューでは来年のクラシックホースの先取りになるか、良血馬の出走が予定されています。
まずはセレクトセールで2億6千万円で落札されたスーパーフェザー。母がアメリカでBCジュベナイルフィリーズとガゼルステークスのG1を2勝したオーサムフェザー。この母系は日本に縁があるのか、4代母Quillはマルゼンスキーの祖母でもあります。父はディープインパクト、栗東友道厩舎の管理馬で、ミルコデムーロ騎手を確保して参戦予定です。
続いて、繁殖を引退したビワハイジのラストクロップとなるプリメラビスタ。言わずと知れた名繁殖牝馬で、ブエナビスタを始めとして重賞ウィナー6頭の産駒はJRA史上最高の記録を保持しています。栗東・池添学調教師のもと管理されており、ジョッキーも池添謙一騎手の予定となっています。父オルフェーヴルのこれまでの産駒とはまた違った個性を発揮してくれそうです。気になると言えば、現在430kg程度ということで、2歳牝馬なので許容範囲とは言えますが、少々小柄な点でしょうか。
上記2頭だけでも新馬戦であれば話題性は充分といったところですが、その他に以前もご紹介しましたフランケル産駒のモトカも参戦予定となっています。牡馬牝馬混合ですが、牝馬が強気に多数エントリーしてきているようです。セレクトセール高額馬VS良血牝馬という見方も出来る注目の新馬戦になりそうで、週末が待ち遠しいですね。