弟が来日中ということで兄のモチベーションにも影響のありそうな今週のデムーロ騎手。単純に兄弟の再会は楽しみでもあるでしょうし、もっとも身近な“ライバル”の登場で刺激になることも多いでしょう。同じ開催場に集まるということで、兄弟がぶつかるシーンも何度か見られそうですが、その中でもワンツー濃厚と思えるレースが土曜日の2歳OP・萩ステークスです。
まず、兄のミルコはアドマイヤグルーヴの孫・アドマイヤキングにデビュー戦から継続して騎乗します。新馬戦での勝利時にも絶賛しており、「キング」の名にかけられた大きな期待に応えられるか注目です。順調にいけばミルコ騎手の来年のクラシックのお供候補=クラシック戦線の主役候補と言っても過言ではない点も見過ごせません。
続いて弟のクリスチャンが騎乗するのはタイムフライヤー。成長力のあるハーツクライ産駒で、中5週とじっくり間隔をあけて調整されており、ぜひここは勝って次のステップへ進みたいと陣営も考えているでしょう。母タイムトラベリングはタイムパラドックスの全妹ですが、タイムフライヤーは父の適性を受け継いだか、芝馬で出ているようです。
両馬で1,2番人気を分け合う可能性も高そうですが、その他にも2歳戦で特に強さを発揮するダイワメジャー産駒のリュクスポケット、札幌2歳S4着からの参戦でOP実績もあり格上の見方も出来るシスターフラッグ
両馬で1,2番人気を分け合う可能性が高いような想定ではありますが、2歳戦で特に強さを発揮するダイワメジャー産駒のリュクスポケットに、新潟2歳S出走経験もあるオーデットエールなども出走してきます。
過去5年のデータを見ると1番人気が2着4回と、勝てない上に馬券妙味も薄いというレースでもあります。1番人気になったほうを2着総流しという馬券戦術も有りかもしれません。当時1番人気でこそありませんでしたが、ワンアンドオンリーも2着からダービー馬になるまで飛躍したレースでもあります。今年も出走馬7頭と少頭数にこそなりましたが、見逃せないレースの1つです。