【スワンS予想2017】1400mで重馬場なら狙い目はあの馬だ!

先週に引き続き、台風が近づいている週末競馬。菊花賞の結果を見ても、馬場適性が非常に重要になってくることは間違いなさそうです。

そんな天候が不安な、否、ほぼ雨が降る予報となっている土曜日に京都競馬場ではマイルCSへ向けた最後の前哨戦「スワンステークス」が行われます。例年マイルチャンピオンシップを狙う好メンバーが揃うレースなのですが、今年もスプリンターズステークスで2着のレッツゴードンキや、同レースでは11着に敗れたものの高松宮記念を制しているセイウンコウセイ、また3歳牝馬からは、ファンタジーSを出遅れをものともしない豪快な追い込みで快勝したフランケル産駒のミスエルテ、桜花賞4着のローエングリン産駒のカラクレナイと、粒ぞろいのメンバーが揃いました。

1400mで重馬場ならこの馬しかいない!道悪の鬼?!ビップライブリー!

そんな好メンバーが揃った中で今回一番注目しているのが、ビップライブリーという馬です。この馬は、前走1600万を勝利しオープンに昇格。重賞実績としては3歳時に新馬戦を勝った後に出走したアーリントンカップ(7着)以来で、実に14戦ぶりと久しぶりの重賞戦となるのです。そういった意味では、重賞戦線で闘ってきた馬と比べると当然重賞実績は劣るのですが、ビップライブリーはそれを度外視しても注目しておきたい一頭です。その理由は2つございます。

1つ目は、1400mの距離適性です。デビュー8戦目の1000万猪名川特別で初めて1400mを経験し、2着に好走。それ以降、実に9戦連続で1400mの芝でレースをしてきました。芝1400mの通算成績は「3-5-1-0」と、条件戦とは言えこの条件では大きく崩れることがない抜群の安定感があります。

今回出走する粒そろいのメンバー18頭の芝1400mの戦績を見渡してみると、2戦2勝のサングレーザーと4戦3勝のカラクレナイが高い好走率を誇っておりますが、ビップライブリーの計9戦というレース数の多さを考えると、適性の信頼度としてはビップライブリーの方が高いようにも思えます。デビュー2戦目で重賞初挑戦となったアーリントンCはマイルでしたが、1400mで高い適性を見出し、適距離のレースへの参戦が叶った今なら高いパフォーマンスを見せてくれるに違いありません。

2つ目の理由は、この馬の重馬場適性にあります。ビップライブリーのデビュー戦は、前日から当日の明け方まで降り続けた雨による影響で不良馬場開催となった京都1600mで行われました。かなり重たい馬場の中、道中16頭立ての11番手とかなり後方の位置取りから競馬を進めました。しかし、直線を向くとレース最速の上りタイムをマークし、大外から一気に進出し快勝。2番目に上がりタイムが速かった馬よりも1.2秒も速い時計をマークしての勝利でした。

直線ではほとんどの馬がのめってスピードに乗ることができない中で、後方から蹴り上げる後ろ足で水しぶきをたてながら、一頭だけまるでワープをしてきたかのような異次元のスピードで脚を伸ばしてきました。稍重以上のレースの成績は「3-3-0-1」とデータ的にも問題はありませんが、新馬戦の一戦を見るだけでも「この馬なら!」と思わせるだけの重馬場適性があることがお分かりいただけるでしょう。

という訳で、今年のスワンステークスは、距離良し、馬場良しのビップライブリーが悲願の重賞初勝利を見事に達成する!と予想した馬券で勝負させていただきたいと思います。