サンビスタ引退後も混迷を続ける牝馬ダート路線に終止符を打つことが出来るか期待のかかるホワイトフーガ。JBCレディスクラシック2連覇でサンビスタとの直接対決を勝利し、後継者としてバトンタッチを受けたかにみえましたが、フェブラリーステークスでは牡馬相手に太刀打ちできなかったり、前走では休み明けで斤量差があるとは言え若駒相手に大きな差を付けられるなど、まだまだ絶対女王とは言い難い戦績です。
とは言え、今週のJBCレディスクラシックはもちろん牝馬限定で3歳馬との斤量差も1kgと控えめ、3連覇の掛かる大事な一戦となります。前走の8馬身差敗退に関して陣営は出走を迷うくらい本調子ではないというコメントも出ましたが、今回はここを照準にローテーションを組んでいるであろうだけに侮ることはできないでしょう。
ですが、そんな中で敢えて推奨したいのがアンジュデジールです。前走はレディスプレリュードを走りクイーンマンボからは大きく離される3着となりましたが、2着ホワイトフーガとはハナ差の接戦。ローテーションを見ると更に前走スパーキングレディーカップではホワイトフーガを打ち破り勝利もしています。
ほぼ同様のローテーションで来ているため、叩き2戦目の上積みという点ではイーブンといったところ。前走の圧勝が非常に恐ろしいクイーンマンボですが、残念ながら回避の一報も入りましたが、その分の巻き返しを図るホワイトフーガに人気が集まり、アンジュデジールが人気の盲点となる可能性も高いのではないでしょうか。
そして気になるのが前走の馬体重で、休養前より10kg以上増やしたままでの出走でした。シェイプアップし、夏頃の水準に戻せていれば文句なしですが、太りやすいシーズンを迎え始める今回、サイド馬体重増なら敬遠する必要もあるかもしれませんが、注目の1頭です。