今年は“国際色豊かな”ジャパンC開催か?検疫厩舎新設で有力馬の来日期待

凱旋門賞も終わり、ジャパンカップの予備登録も今月4日に締め切られました。登録自体は無料で行えることもあり、毎年多くの有力馬が登録こそしていますが結果的に出走する馬が近年は減少しています。

今年から大きな動きとして注目されているのが、新設された「検疫厩舎」です。同厩舎の新設により、東京競馬場に外国馬が空港から直接入厩することが可能になり、帯同馬のための国際競走も創設されました。強豪の外国馬が参戦しホームの日本馬が迎え撃つという構図が今年以降見られるかどうか、期待が高まります。

今年の注目株だったのが、昨年の凱旋門賞馬で今年も3着に猛追していたトルカータータッソ。ジャパンカップ参戦も視野に入れていたことが陣営から発表されていましたが、残念ながら引退となってしまいました。日本と相性の良いドイツ血統だけに日本の芝でもあの末脚を繰り出せたのかどうか、楽しみにしていたファンも多かったでしょう。すでに種牡馬入りは決まっているので、日本で産駒が走るのを楽しみに待ちたいところです。

さらなる注目馬としては、今年のキングジョージを制したパイルドライヴァーが挙げられます。今年の参戦がかなえば、2009年にウオッカが勝利したジャパンカップで4着に入ったコンデュイット以来のキングジョージ勝ち馬の参戦となります。香港ヴァーズと両睨みとなりますが、ジャパンCへの予備登録は済ませており、出走が期待されている1頭です。

その他、昨年も参戦し5着に食い込んだグランドグローリー、ニエル賞でドウデュースを破ったシムカミルは凱旋門賞の追加登録を見送っており、ジャパンカップ参戦が期待されています。

牝馬では今年のヴェルメイユ賞を逃げ切ったスウィートレディーも凱旋門賞を回避しており、今週末のイギリスG1のブリティッシュ・チャンピオンズ・フィリーズ&メアズS参戦後にジャパンカップ参戦を視野に入れており、勢いのある馬たちの参戦を楽しみに待ちたいところです。

コロナ禍で外国馬の参戦がめっきり減っていたジャパンCですが、今年は久々に国際色豊かなジャパンCを見ることができるのではないでしょうか。