朝日杯フューチュリティステークス、阪神ジュベナイルフィリーズを目指す2歳馬が集まる京王杯2歳ステークス。今年も小倉2歳ステークスを勝ったアサクサゲンキ、函館2歳ステークスを勝ったカシアスと既に重賞を勝っている2頭を初め、レースっぷりに大物感を感じさせる藤沢厩舎のタワーオブロンドン、ディープインパクト産駒のトーセンアンバー、エントシャイデン、2戦2勝のタイセイプライドなどなかなかの好メンバーが揃いました。

出走頭数こそ11頭と少ないですが、ほとんどの馬が上り最速をマークしたことがあり、末脚自慢が揃ったという印象があります。この頭数だとペースもスローになりそうで、余計に究極の末脚対決が予想されるところですが、今回筆者が注目しているのは、逆に上り最速をマークしたことがない馬、ニシノウララです。

今回メンバーの脚質を考えるとスローペースとなる可能性は高く、究極の末脚勝負になる可能性が高いと言えます。となるとどんなに上りが速くても前が楽をしていれば前残りが十分あるのがスローペースです。

そう考えた時、末脚自慢よりも前に行ける先行力があるニシノウララにも勝機があると考えます。これまでの2戦とも2番手から競馬をして、1着4着という成績を残しております。前走の4着がマイナスポイントとなっているようで前評判は決して高くはありません。しかし、前走はマイル戦で少し長かったと考えると、同じレースを走って上り最速をマークしたトーセンアンバーと比較したとき、1400mならば差されない可能性も十分あるはずです。となれば、前走の0.2秒差は十分逆転できる。ならばディープ産駒で3戦連続上り最速をマークしている末脚自慢トーセンアンバーの人気を考えれば、ニシノウララは人気以上に走れるのは間違いなく、粘りも増すであろう3走目でより先行力を活かせるのではないでしょうか？

ということで、末脚自慢の揃った京王杯2歳ステークスは、末脚ではなく先行力自慢のニシノウララがを末脚封じを成功してくれることでしょう！