『高額賞金が多いためどうしても芝馬を育てたい』という時代ではないように思えるのが日本のみならず、最近の世界の趨勢ではないでしょうか。
ドバイワールドカップを皮切りに超高額ダートレースが世界には増えてきており、有力若駒ならまず3歳クラシック路線という固定観念は崩れつつあり、強いダート馬を求める生産者も増えてきているのではないかと思われます。
そういった意味で、新たな種牡馬として期待が高まっているのが、2019年のフェブラリーSを制するなど、ダートG1路線で長く活躍してきたインティです。栗東・野中厩舎の管理馬で、日本では数少ないケイムホーム産駒の貴重な後継種牡馬となっています。
新冠町の優駿スタリオンステーションで来年からの種付けに備えて英気を養っているインティですが、ダートのマイル路線で活躍してきただけに、中央のみならず地方でも需要がありそうな血統背景の持ち主といえそうです。
サンデーサイレンスをもたない血統というのも強みといえ、種付け料もそこまで高額にはならないことが予想されるだけに、需要のある種牡馬の1頭となりえることでしょう。