ディープインパクトとも同時期に走っていたということで、その頃から競馬をはじめた方にも馴染みのあるドリームパスポートの半弟となるのが、今年の新潟2歳Sの勝ち馬フロンティアです。新潟2歳Sと言えば過去には末脚爆発で圧勝したハープスターも輩出した3歳クラシックにも繋がる大事な出世レースの1つです。となると、血統の後押しもある今年のフロンティアにも期待は当然かかります。
ところが、そんなフロンティアの前に今週のデイリー杯2歳ステークスが高い壁としてそびえ立とうとしています。過去10年のデータを振り返ってみると、新潟2歳S出走馬が一度も勝利できていません。この時期に重賞を経験しているということはある程度格上という状況での出走になるわけなので、10年間勝利に繋がらないというのはかなり相性の悪いレースであるということが見て取れます。
参考までに、馬券になっているのが2007年タケミカヅチの2着と2013年ピークトラムの3着の2つのみとなっています。距離不安のありそうな小倉2歳S組のほうがなぜか成績の良いレースでもあります。また、今回舞台となる京都競馬場も1つネックとなりそうです。フロンティアのデビューは中京、前走も新潟ということで、実はこれまでに左回りしか走ったことがありません。関西馬で左回りしか経験がないというのも珍しいケースかもしれません。特に前走で本賞金加算をし、しばらく賞金に困らないフロンティアにとってここは朝日杯FSへの挑戦前に右回りの適性を測りつつの叩き台と見たほうがいいかもしれません。
ローテーション不安と右回り初挑戦という2点から、今回に限っては軽視したほうがよいかもしれません。