本来なら先週のJBCに出てほしかったモーニンが今週の武蔵野Sに出走します。破竹の勢いで昨年のフェブラリーSを優勝したときには世代交代の足音を聞いたように思えたものですが、それ以降の競馬を見ると、逃げても負け、差しても負ける負の連鎖に飲まれている印象もあります。
ディフェンディングチャンピオンとして臨んだ今年のフェブラリーSでは得意の舞台のはずが12着と自身のキャリアの中でもワーストとなる大敗を喫してしまいました。しかし、ここ数戦では勝ちきれないもののあと一歩というところまで復調してきているようです。
鞍上にはデムーロ、戸崎、ルメール騎手といったリーディングトップ騎手やムーア騎手など、これまで錚々たるメンバーを迎えてきましたが、今回武蔵野ステークスではムーア騎手がゴールデンバローズ、戸崎騎手がサンライズノヴァ、ルメール騎手はベストウォーリア、デムーロ騎手は京都開催へ、ということで鞍上が宙ぶらりんになっていましたが、そこで白羽の矢が立ったのが横山典弘騎手。
先週のJBCスプリントではコパノリッキーとの一騎打ちをニシケンモノノフで仕留めた頼もしい鞍上です。また、個人的に横山典弘騎手は人気薄のときこそ怖い仕事をやってのける騎手だと思っているため、面白い組み合わせができたと感じています。
対する競走相手はマーチSで復活劇を演じてから安定した競馬を続けているインカンテーション、フェブラリーSでは一番人気に支持されたカフジテイクなども参戦し、非常にハイレベルなメンバー構成となりました。
東京コースの実績だけ見れば4勝を上げているだけに、G3なら復活もそろそろ期待したいところですが、昨年は1番人気で7着と大きく期待を裏切った舞台でもあります。昨年と同じ轍を踏むか、はたまた無事復活を果たし、堂々とチャンピオンズカップへと殴り込みをかけられるか、名手の手綱に期待をしたいです。