昨年はプレスジャーニーが勝ち、2着は後にダービー2着となるスワーヴリチャード、一昨年の2015年はスマートオーディン、2014年はサトノクラウン、2013年はイスラボニータ、2012年のコディーノ、2011年のディープブリランテ、2010年のサダムパテック、2009年のローズキングダム、2008年のナカヤマフェスタなど、過去10年の勝馬を見てみるとクラシック路線で活躍しG1を獲る馬や古馬となってG1戦線で活躍する名馬ばかりです。
それだけ重要な出世レースとなっている東京スポーツ杯2歳ステークスなのですが・・・今年はなんと出走頭数がたったの7頭。
そんな少頭数の中でさらに今年は「2強」ムードが漂うといった状況です。ディープインパクト産駒で2戦2勝、いずれのレースも32.6秒、33.0秒と究極的な末脚で勝ち上がってきたワグネリアン。そして新馬戦で負かした相手が次々に未勝利戦を快勝し、評価がどんどん上がっていく名馬モーリスの全弟のルーカス。
2強対決に割って入るのは不良馬場を逃げ切ったあの馬?!
「ワグネリアンVSルーカス」の2強対決という構図となっていますが、そこに食い込んでくると思われるのが、コスモイグナーツです。コスモイグナーツは、前走不良馬場のアイビーステークスを逃げ切ったのですが、不良でもかなり馬場が悪くなった中、他馬が内を空けて外々を回ったのに対して、この馬だけ1頭最内のコース取りで逃げ切りました。
不良馬場の特殊な馬場だったことや最内を通ったことで、フロック視されているようですが、レースを見てみると、むしろ他の馬が伸びないと判断して外を回った中で、不利な最内を通りながらも差されなかったのは、逆に力があることを証明して見せた感の方が強いと言えるのではないでしょうか。
ワグネリアンとルーカスといクラシック路線を約束されたかのような相手ではありますが、まだキャリアも少なく未知数な部分が多い2歳馬です。実は上位とそこまで大きな差は無い可能性もありますし、土曜は雨ということもあり、ますます侮れない存在となるでしょう。
コスモイグナーツの力をもってすれば、十分に勝ち負けができるでしょう。ということで、東京スポーツ杯2歳ステークスは、有力馬を尻目にコスモイグナーツがアイビーステークスの再現のように再び逃げ切る姿が見られるかもしれません。