今週はマイラー日本一を決めるマイルチャンピオンシップが行われます。フルゲートの出走頭数18頭に、2014年の皐月賞馬イスラボニータをはじめ、今年の安田記念の覇者サトノアラジン、クラシック3冠全て4着以内で前走富士ステークスを快勝したエアスピネル、今年の皐月賞2着のペルシアンナイト、今年の桜花賞馬レーヌミノル、今年のスプリンターズステークスを勝利したレッドファルクスといったG1馬や、G1出走常連馬達に加え、目下4連勝中の上り馬サングレーザー、関屋記念の覇者マルターズアポジー、中京記念の覇者ウインガニオン、京成杯の覇者グランシルクと今年のマイル路線で活躍した馬達が一挙に出走してきました。なかなかのハイレベルで面白いマイルチャンピオンシップとなっています。
その中で、今回注目馬として紹介させていただきたいのがクルーガーです。クルーガーは、昨年2016年のマイラーズカップを優勝しているのですが、その後は骨折による長期休養を挟んだ1年ぶりのマイラーズカップで10着に敗れ、再度半年の休養を経て前走富士ステークスで3着に追い込んできました。休み明け2走目のポカも考えられるところですが、調教では坂路で53.0秒ラスト1ハロンを11.9秒と快走しており復調気配が感じられます。
2走目のポカというよりはむしろ2走目でさらに良化した感じがあります。前走の富士ステークスでは直線では後方14番手あたりから一気に脚を伸ばし、2着馬イスラボニータの半馬身差まで詰め、上がり最速をマークしました。これだけ大幅な良化をしたということは、G1馬やG1常連馬にも十分太刀打ちできる状態とも言えるでしょう。
また今回は、マルターズアポジーやウインガニオンなど前に行く馬で有力馬がいるため、先週のエリザベス女王杯のようなスローペースは考えづらく、むしろ差し・追い込み馬に有利な展開になりそうなのもクルーガーにとって、プラス材料と言えます。
さらに、今週末は土曜日が雨です。前走富士ステークスでは、かなりの不良馬場で1着から5着に入った馬は全て先行馬だった中で、唯一追い込んで3着に食い込んできております。馬場も展開もクルーガーの味方になりそうです。
ということでマイルチャンピオンシップは、休み明け2走目のクルーガーが叩いてさらに良化し、完全復活のG1制覇!となると予想して勝負をしたいと思います。