G1馬の兄姉を持つ新馬のデビューとなればPOGファンならずとも期待をしてしまうことでしょうが、父が異なれば全く違った産駒が出てくるというのもまた競馬の醍醐味の一つと言えます。そういった意味で、今後が楽しみなだけでなく、芝・ダート・距離などどんな適性を見せてくれるのか非常に興味深い2歳馬が今週デビューします。
父ゴールドアリュール、母キャッチータイトル、母父オペラハウスのメジャーラプソディ。2つ上の姉メジャーエンブレムは父ダイワメジャーの性質を余すことなく発揮し、2歳時には阪神JFを、3歳ではNHKマイルカップを制しました。メジャーラプソディの父ゴールドアリュールは新馬戦の勝利も芝1800mでしたし、日本ダービーでも掲示板に乗る活躍を見せたことから芝でもやれなくはないでしょうが、本領はダートで発揮されたこと、産駒にもその適性が継がれていることから、生産者の意図としても狙いはダートと言ったところでしょう。
管理するのはメジャーエンブレムと同じく美浦・田村厩舎。デビュー戦もやはりダートを選択してきました。今週土曜日6Rメイクデビュー東京へ姉の主戦でもあったC.ルメール騎手で参戦を予定しています。
姉が芝馬だから妹も芝という単純な構図にならないところが競馬の奥深いところ。それでも前述の通りゴールドアリュール自身に芝適性がなかったわけではないので、デビューこそダートですが場合によってはクラシックにまでなを連ねることがあるかもしれません。芝に比べ人気の落ち気味なダートですが、ぜひチェックしてください。